酸熱トリートメントとは?
従来のトリートメントは髪質の良くなる成分を髪に入れて、その成分同士を結合させて大きくする事で流出しにくくした上で、髪の表面をコーティングして疎水化(水をはじく)して手触りを良くする物でした。
対して、
髪を完全に乾かしても蒸発しない結合水は、ダメージ毛になると減少してしまいますが、酸熱トリートメントは
特殊な酸を使うことで髪の中の結合水を復活させるというトリートメントです
酸熱トリートメントのデメリット
調べてみると、
何回もやると髪が硬くなる
失敗すると逆にチリチリになる
カラーの色が抜ける
など否定意見も多数でてきました。
硬くなる症状は使う薬を徐々に変えていく事で対応できそうです。
チリチリになった事案は個別でわかりませんが、前処理とブローやアイロンの仕方で対応できそうです。
カラーに関しては使う薬の種類や手順で対応できそうです。
モデルさんでお試し
今日のモデルさんは、縮毛矯正がしてある髪にデジタルパーマがしてあります。
この後シリコンを除去するシャンプーをしっかりやると、結構ギシッと軋んでゴワゴワ膨むかんじでした。
酸熱トリートメントは薬を付けて加温した後、仕上げにアイロンをすることで結合させるのですが、
それだと効果が全く分からないので、アイロン後にもう一度シャンプーをしまして、手ぐしで乾かしてみました。
after
しっとりした手触りでサラサラになりました。全体的にボリュームが落ち着いたのが分かります。
毛先のチリつきが収まって綺麗なカールに変わりました。
使用後の感想
アイロン後にシャンプーをしてるので、よくネットで見かけるツヤツヤ過ぎる仕上がりではありませんが
美容師になって反応型など色んなトリートメントやってきた中で一番の効き目で間違いないですね。
色は今回は全く落ちませんでした。パーマも落ちませんでした。濡らしてワックス付ければ綺麗なカールが出たはずです。
もっと毛先にツヤを出すやり方が分かったので、もう少しモデルさんで練習して実用化を目指します。
トリートメントパーマの実験
パーマと同時進行で出来る新しいタイプのトリートメントもためしています。
こちらも髪の密度を上げて水素結合を促すトリートメントです。
細かくチリチリしている髪なんですが、いつもよりきれいなリッジが出て髪にコシが出た印象でした。
特にチリつきが収まった印象です。
after
ムースを付けた写真で効果は分かりにくいかもしれませんが...
もう少し試したら実用化したいと思います。